カルシウム過剰になる事はありませんか?
回答
カルシウムの過剰障害はほとんど報告されておりません。日本ではカルシウム(石灰)資材として生石灰、苦土石灰などの炭酸カルシウム系か石膏(硫酸カルシウム)系の資材が多く使われております。これらの資材は水に非常に溶けにくい為土壌中には十分にあっても作物には吸収されにくい為、土壌分析ではカルシウムが過剰と判定されたとしても、それが作物に全て取り込まれるとは限りません。土壌分析ではカルシウムが十分にあると判定されても作物がカルシウム欠乏となることがあるのは、カルシウムは水に溶けないと作物に吸収されないという性質があるためです。カルシウムは通常根から吸収され、蒸散の力で植物組織の末端に行き渡るため、植物体内でのカルシウムの移動スピートは限られております。カルシウムは作物の細胞壁(ペクチン)強化に作用し病害虫からの耐性を高める、保存性を高める等のプラス効果はありますが、マイナスの影響はほとんどありません。
水に良く溶けるカルシウム≒作物にすぐに吸収されるカルシウム
YaraLiva(硝酸カルシウム肥料)は細胞強化に効果的なカルシウム資材