小麦の収量における重要な要素は単位面積あたりの粒の数と粒の大きさです。
適切な数の萌芽、展葉、葉の受光確保により粒の数、穂の数、粒の大きさが向上することで高い収量を得ることができます。
これらの要素を向上させるには、多量要素と微量要素を共に含むバランスの取れた施肥設計が不可欠です。
冬小麦における養分の吸収
窒素とカリは高いレベルの収量を維持するのに必要な要素です。
リンは硫黄と同じく、春の成長期に微量要素と同様に必要とされます。
冬小麦の微量要素の吸収
バランスの取れた施肥設計で高い収量を得るには準多量要素や微量要素を含んだものであることが欠かせません。
本記事は、Yara英国法人提供の農業科学情報をGRWRSが翻訳、記事化し掲載しております。
Yara International ~世界最大の老舗肥料メーカー~
Yara Internationalは、ノルウェーに本社を置く世界最大の老舗肥料メーカー。
しかし、ただ肥料を供給しているだけではありません。世界人口の増加や 異常気象・地球温暖化といった問題により生産環境・食料事情が厳しくなる中で、「環境に優しい農業」をどうやって実現するのか?という課題に取り組んでいる「環境企業」でもあります。
また、Knowledge Grows というスローガンのもと、100年を超える長い歴史を通じ、世界各国の農業者にアグロノミー(農業科学)の最先端の情報を惜しみなく提供してきました。肥料メーカーでありながら、その本質は情報提供者であり地球環境を真剣に考える教育者・啓蒙者でもあります。