栽植密度はタマネギおよびニンニクの球のサイズを決定するための非常に重要な管理要素です。 これに加えて、良好な作物栄養が栽培者の所望する球径の達成を手助けします。 タマネギの球のサイズに影響を与えるには、窒素、リン酸、カリが不可欠です。
作物の栄養とタマネギの球の大きさ
窒素
適量の窒素供給は、タマネギの大きさの確保に重要です。 窒素は葉の生育を助け、これによりタマネギおよびニンニクの球の数および収穫期の球のサイズを増加させます。 タマネギ・ニンニクは根が深く張らないため、窒素の吸収効率を高めるために回数を分けて分散して投入するのが一般的です。根元への直撒きの方が、ブロードキャストよりも効果的である事が証明されています。
リン酸
収量増加のためには一定量の窒素の投入が必要ですが、一方で貯蔵中の腐敗などによる損失を減らすために一定量のリン酸の投入も重要です。リン酸は窒素の利用効率を高めて収量を上げるのと同時に、作物の品質低下を防ぐ目的で使用されます。
カルシウム
硝酸カルシウムによる施肥試験では高い収量を取るために窒素を最も有効に働かせる形態であることを示しており、これはまたタマネギの球サイズを増加させる最も有効なカルシウムの形状でもあります。
本記事は、Yara英国法人提供の農業科学情報をGRWRSが翻訳、記事化し掲載しております。