バランスの取れた作物栄養プログラムがタマネギの球の重量を増やす事につながり、全体の収量を改善するのに役立ちます。
作物の栄養とタマネギの重量
リン
自然の状態でリン含量が非常に低い土壌で作物を栽培する場合、球重量とサイズを大きくする事によって収量を増やすためには、リンの割合を増やす事が必要です。
カリ
カリは、過剰過多によって引き起こされる貯蔵中の病害等のリスクを軽減して収量を維持するのに役立つので、高い割合で窒素が施肥される場合には特に重要です。タマネギは、塩のストレスに非常に弱いので、塩のダメージを抑える形態のカリを使用する事が重要です。植物体内の有毒な塩化物は、収量減及び貯蔵中のタマネギの身痩せを招く可能性があります。 硫酸塩および硝酸塩のカリ形態は、通常貯蔵中における球重量減少を軽減します。
硫黄
硫黄は、タマネギの球重量と収量にとって重要であり、作物の窒素利用率を向上させるのに役立ちます。しかし、特に硫黄分が豊富な土壌では収量に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。また、硫黄は球のピルビン酸含有量を増加させる作用があり、タマネギの辛味に顕著な効果をもたらす特性もあります。
ホウ素
実験では、ホウ素が球重量を増加させる事によってタマネギおよびニンニクの収量にプラスの効果を発揮することが確認されています。土壌中のカルシウム、窒素およびホウ素の正しいバランスを維持する事は重要であり、高いカルシウムおよび高い窒素レベルはホウ素の取り込みを減少させる可能性があります。
本記事は、Yara英国法人提供の農業科学情報をGRWRSが翻訳、記事化し掲載しております。