スタッフが幸せそうに仕事をしているのを見ると、その職場(会社)で働いてみたくなりますね。
「あそこはスタッフが幸せそうにしている」というイメージが定着すれば、その会社の就職人気も上がることになります。
その典型的な例の1つが、ディズニーランドでしょう。スターバックスも、おそらくそうかもしれません。では食品スーパーはどうでしょうか。
スタッフが幸せそうに仕事をしており、就職人気が高い・・・そんなスーパーマーケットをご存知ですか?
アメリカにはそういう食品スーパーがあります。「ウェグマンズ」というスーパーです。
ウェグマンズ
このスーパー、100店舗に満たないリージョナル・チェーンですが、「スタッフが幸せそうにしている、働きやすい企業」としての知名度が高く、全米の学生の就職希望人気ランキングで10位以内に入っています。
日本で学生の就職希望人気のランキング上位にくるのは、大手銀行や大手商社、大手メーカーや大手保険会社などですね。食品スーパーがランキングすることはありません。でもこのウェグマンズは、ランク入りしているのです。
たとえばあるとき、こんなことがありました。ウェグマンズが新しい店舗をオープンするため、スタッフを募集したところ・・・500人の採用枠になんと1万人以上が応募してきたというのです。つまり、倍率20倍以上。きわめて狭き門となりました。
ウェグマンズの給料は決して高いわけではありません。他の食品スーパーとだいたい同じです。
つまり、給料ではない「何か違うもの」に人々は価値を見出し、ウェグマンズで働きたいと応募してくるのです。
振り返って考えると、私たちの周りに「スタッフが幸せそうにしているのがすごく伝わる食品スーパー」はどのくらいあるのでしょうか。
「食」は人々に楽しさや喜びをもたらすもののはずです。そうした「食」を扱う現場で働くスタッフの方々には、幸せに働いていただきたいものです。机上の空論と言われるかもしれませんが、実際にウェグマンズという成功例があるのです。できないはずはありません。
「食品スーパーのスタッフの方々にもっと幸せに仕事をしてもらう工夫」をさまざまに提案してみるのも、食育ビジネスの1つと言えるかもしれませんね。
こういうアイデアは、食品スーパーの内部からはなかなか出てこないものですし・・・。(食品スーパーのスタッフがいかに忙しいか、ご存知でしょう)