スーパーマーケットの日米比較

スーパーマーケットを日米で比較すると、日本ではよく特売をしますが、アメリカではあまりないようです。

特売をする日本では、商品の価格は日によってよく変わります。アメリカでは日本ほど頻繁に価格が変わることはありません。

これはなぜかというと

  • 日本人は毎日買物に来てその日の食材を買う
  • アメリカ人は数日に一度来て、まとめ買いをする

というところに理由のひとつがあるように思います。

日本人はキホン毎日買物に来るので、店は飽きられないように毎日なにかしら変化をつけなくてはいけません。特売ネタもころころ変えます。

アメリカ人は数日おきに来てまとめ買いするので、店側もそれほど変化をつける必要はありません。それよりも、「いつ来ても、同じ場所に同じものが置いてある(探しものはすぐに見つかる)」という状況にしておくことのほうが大事なようです。

毎日なにかしら変化をつけなくてはいけない日本のスーパーマーケットでは、店員さん、特に食品売場担当の人は日々大変です。特売企画のたぐいをどんどん提案し、次々実行しなくてはなりません。値段は毎日変わりますので、値段をかいたポップも毎日変えなくてはいけないし、チラシもどんどん作らなくてはいけないし、商品の配置も毎日変えなければなりません。朝早くから夜遅くまで、へとへとになって働いてもまだ仕事が終わらないという状況が続いたりします。

それほど変化をつける必要のないアメリカのスーパーマーケットでは、その代わり、「変化をつけない分、コストが安い。→それを価格に反映させる(=低価格にする)」ということをします。言いかえれば「いつ来ても、同じ場所に同じものが同じ価格で置いてあり、その価格は安い」となります。

この方式のことをマーケティングの用語で、EDLP方式と呼びます。

EDLP = Every Day Low Price(毎日低価格)

これに対し、毎日変化をつける(価格もよく上下する)方式のことを、HIGH & LOW 方式といいます。

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